1. 古本買取ならブックマニア >
  2. 古本査定情報 >
  3. 桜庭一樹『青少年のための読書クラブ』買取強化中です

桜庭一樹『青少年のための読書クラブ』買取強化中です

2014/8/01 カテゴリ: 査定情報

桜庭一樹さん『青年のための読書クラブ』を読んでみました。




1919年設立の格式高いミッションスクール・聖マリアナ学園。
大都会東京山の手にありながら、時代の波に影響されることなく伝統を守り続けている。

良家の子女たちが通う、幼稚舎から大学までエスカレータの正真正銘お嬢様学校だ。

魅惑のヴェールに包まれた女の園には、年頃の少女たちをときめかせてやまない王子がいた。

王子と言っても男性ではない。
美しく上品で気高い“偽の男”が、選挙によって選び出されるのだ。


1969年6月、新しい王子が決定した。


王子の名前は、烏丸紅子。

1年前に転校してきたばかりの異分子だった。


紅子当選の裏には生徒たちから忘れられた部活“読書クラブ”の暗躍があり・・・?




聖マリアナ学園設立から100年間の黒歴史をまとめた5つの連作短編集です。


閉鎖的な空間で、本物の男性を忌み嫌いつつも、憧れの対象として王子を選出する少女たち。

時が流れても変わらない空間がファンタジックで、コミカルでもあり、すっきりと読み終えることができました。


女子校がどのようなものかわかりませんが、女同士の戦いや男性化などは、うわさに聞きます。
特に創作物では誇張表現が使われるものですから、どちらかというとマイナスイメージを抱いていましたが、聖マリアナ学園の女社会は実に楽しそうでした。

ほとんどの生徒は男口調で一人称も“ぼく”、美少女を王子に祭り上げ、生徒会や演劇部が幅を利かせる格差社会もあります。


生徒会は東の官邸、演劇部は西の宮殿、新聞部は北のインテリヤクザときて、“読書クラブ”は南のへんなやつ等・・・

へんなやつ等とはひどい言われようですが、読み終えた人にとっては言い得て妙ですね。


確かにはみ出し者ばかりの“読書クラブ”。


しかし異端児の底力は半端なものではありません。

彼女たちは人知れず大志を抱いており、それを実現すための不屈の精神も持っています。
毒を喰らわば皿まで。


学園まるごと巻き込んでしまいました。



紅子を王子へと導いた立役者・妹尾アザミの手腕に恐れ入りました。

孤独な浪速娘だった紅子は、アザミによって愁いを帯びた不良美青年へと作りかえられます。


不良といっても低俗なチンピラではありません。

洋書を片手に、孤高な男を演出!
寂しそうな美男に近づこうとして、「君、孤独を知っているかい?」なんてささやかれたら、夢見る少女は形無しでしょう。

女性の柔らかいところを熟知した女性ならではの戦法ですね。



やり方次第でなんとでもなるものですね。




さて、ブックマニアでは、今日ご紹介した
青年のための読書クラブ
以外にも、桜庭一樹さんの
GOSICK』シリーズ
無花果とムーン
ばらばら死体の夜
私の男
赤朽葉家の伝説
砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない
などを買取強化しております。
お手元に眠っているお品物がございましたら、ぜひこの機会に現金化を目指してはいかがでしょうか?
小説、ビジネス書はもちろん、ゲーム、CDやDVDなども、高価・簡単・スピード買取のブックマニアにお任せください!
送料・手数料はもちろん無料!高速見積り、他社圧倒の高価査定、迅速入金も保証いたします!



皆さま、ぜひぜひお待ちしております!! 




買取お申込みはこちら 24時間対応! 梱包キットも無料!

買取センター
買取センター外観

大阪にある本買取センターには、毎日20名以上の本好きの査定スタッフが勤務し、お客様からお送りいただきました月間50000点を超える商品を1点1点、丁寧に査定しております。

古物商許可証番号

大阪府公安委員会
第621152103424号
GEEKS株式会社