動物の世界は弱肉強食。
食物連鎖において、非捕食者は捕食者に食べられないように工夫して生き延びています。
ニンゲン、弱者には憐れみを感じやすいもので、やられっぱなしの非捕食者には同情しがちですよね。
では、本来強いはずの動物が、実は弱かったら・・・?
小さいころ読んだ絵本の中に、おおかみを主人公にした『ぶたのたね』という絵本があります。
狼といえば、鋭い牙を使って狩りをする獰猛な肉食獣を思い浮かべるでしょう。
童話にも、ひとや動物を狙うおおかみが登場しますね。
『赤ずきん』、『三びきのこぶた』、『おおかみと七ひきのこやぎ』、『オオカミがきた』・・・
身体能力に長け、悪知恵も働き、野心に満ち溢れている野蛮なおおかみ像ばかりです。
多くのおおかみは強く、恐怖の対象となっているようですね。
『ぶたのたね』に出てくるおおかみは一味違います。
足は遅いし、どんくさいし、勇敢なヒーローでもありません。おおかみらしいところが全くないおおかみです。
もしかすると、ほかのおおかみたちから仲間はずれにされ、ひとりぼっちで生きているのかもしれません。
しかものろまであることを利用され、ぶたたちにからかわれる毎日を送っていました。
だけど、彼だっておおかみの端くれです。
一度でいいからぶたを食べてみたい!
落ちこぼれのおおかみが手に入れたのは、ぶたのたねでした。
苦手な狩りをしなくても、たねを蒔いておくだけで、活きたぶたがたわわに実った木が生えます。
おおかみは、まるまると太ったぶたがなっている木を見て喜びます。
あこがれ続けたぶたのまるやきが、もう目前まで迫っているのですから!
・・・結論を申しますと、おおかみはぶたを食べることができません。
この絵本、『またぶたのたね』、『またまたぶたのたね』という続編がありますが、いずれもおおかみはぶたを食べられません。
生態ピラミッドの上位であるはずのおおかみが、ぶた一匹捕まえられず、おなかをすかせて終わります。
ここまでくると、おおかみがかわいそうではありませんか?
おおかみは、楽してぶたを食べようとして、失敗しました。
でも、『ぶたのたね』はおおかみに、ぶたを食べる夢を見せてくれたのです。
まったく届かない夢も、目の前にちらつかされると、自然と手を伸ばしますよね。
おおかみは3回もぶたを食べ逃していますが、きっとまだあきらめていません!彼はきっと、強いおおかみです。
いつか、たらふくぶたを食べられる日が来るといいな、と思います。
さて、ブックマニアでは、さまざまなジャンルの買取に力を入れております。
今日ご紹介した
『ぶたのたね』シリーズ
『赤ずきん』
『三びきのこぶた』
『おおかみと七ひきのこやぎ』
『オオカミがきた』
などの絵本もお売りいただけます!
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2014/6/02 カテゴリ: 査定情報