テレビドラマ『チーム・バチスタ4 螺鈿迷宮』のDVD&Blue-rayが発売になりましたね。
初心に帰って、海堂尊さんの『チーム・バチスタの栄光』を読みました!
そこで今回は、田口先生から「死体のような男」と評された、麻酔科医の氷室に、スポットを当ててお話いたします。
殺しちゃえだとか、壊れたヤツだとか言われますけれど、根っからの悪い人には感じませんでした。
グロリアス・セブンの記事で、氷室は縁の下の力持ち、と紹介されていましたが、そのイメージもあるかもしれません・・・
氷室が語った通り、人殺しを始めたのは、ケース30からだった、と思います。
氷室は、終盤で運命論者のような行動をしていました。
天意に身を任せ、自分を殺せていません。
バチスタ以前、氷室は術中死を経験したことがない、というのが事実だったなら・・・
ほとんど休息も取れない緊張状態ではありましたが、均衡を維持していたのです。
運命の流れに身を任せる人間が、なんの意図もきっかけもなく、突然人殺しを始めるとは思えません。
なので、氷室の医療過誤は、必ずあったと推測できます。
氷室の医療過誤に気づいた者は、ひとりもいませんでした。
これも、氷室を運命づけた要因のひとつでしょう。
誰もあずかり知らぬところで、本来助かるはずだった人の運命を、簡単に書き換えた・・・
こうして氷室は、人の命を掌握する魅力に取りつかれ、殺人を犯すようになってしまったのではないでしょうか。
ですが、氷室が、ただ娯楽のためだけに人を殺していたとは、考えたくありません(個人的な希望ですが)。
氷室には、目的がありました。
賭けに勝って生き残ったあと、氷室は作戦を遂行しています。
偉い学者先生のありがたいお言葉よりも、連続殺人鬼の話のほうが、人の関心を集めるのはよくあること。
氷室は沈黙を貫くことによって、より社会的に影響力のある人物になったのです。
警察の取り調べに対し、氷室はたったひと言だけ発言しました。
「これじゃあ、医者も壊れるぜ」
この医者とは、だれのことなのでしょうか。
氷室は、このひと言で社会に、医療従事者の苦悩を知らしめました。
さらにチームにとって不名誉な桐生先生の医療過誤は明るみに出さず、桐生先生を外科医から退かせています。
桐生先生が視野狭窄のままチームを続けていれば、いつか本当に、重大なミスを起こしかねませんでした。
結果的に氷室は、殺人鬼になることで、医局の膿を炙り出し、チーム・バチスタの栄光を守った、縁の下の力持ちのようにも思います。
氷室が生き残ったのは、このためだったのかもしれませんね。
さて、ブックマニアでは、
今日ご紹介した
『チーム・バチスタの栄光』
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2014/6/05 カテゴリ: 査定情報