毎年シーズンになると、デパートの袋に入った、大量のチョコレートを持っている女性を見かけます。
会社で配るんだろうな、大変だな、と思ってしまいます。
お金はかかりますが、既製品は安心ですよね。あげる人も、もらう人も。
品質はメーカーさんが保証してくれますし!
手作りは、賛否両論ありますよね。
わたしは、否定派です。
作るのに費やした時間分働いて、ゴディバのチョコレートを買ってくれたほうが、断然うれしいです!
赤川次郎さんの短編集『吸血鬼と死の天使』に収められている『バレンタインと吸血鬼』の主人公・珠世は、残念ながら手作り派のようです。
渡す相手は、珠世が陰で応援している、大学サッカーリーグのスターである増田くん。
気持ちを込めて、一生懸命作ったんでしょうね。
チョコレートは増田くんの形です。
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正直なところ、家に帰って箱を開けたとき、自分型のチョコレートが出てきたら、どうしますか?
しかも、見ず知らずの女の子からですよ?
わたしなら、絶対食べられません。
何考えてるんだろうって、不信感を抱く自信があります。
増田くんは、手作りチョコレートだって知らないんですが、受け取らないんですよね。
恋人の朋子に遠慮している、というのが一番の理由でしょう。
かたくなに“受け取らない優しさ”を選んでしまいます。
失恋の痛手に耐えかねた珠世は、チョコレートに念力を込めてしまいます。
皮肉なものですね。
好きな人を想って作ったチョコレートが、その好きな人の生命を脅かすことになるとは。
それだけ珠世の想いが、生半可ではなかったということでしょうか。
執着心は感じますが、珠世は、増田くんの気持ちまで、考えが及んでいませんよね。
序盤の珠世は、恋を伝え、自己満足するためだけに、行動していました。
でも、身体を張って増田くんを守った珠世は、押しつけがましかった珠世ではありませんでした。
健気に増田くんを想う、恋するかわいい女の子です!
増田くんは、きっと珠世と付き合うんでしょうね。
朋子はもう会わないそうですし、そもそも朋子の目の前で、珠世に「いつでも遊びにおいで」といっていました。
珠世が作ったチョコレートのせいで事件に発展したにもかかわらず、一度も珠世を責めませんでした。
増田くん、すごく男らしいです。
恋をすると、周りが見えなくなりますからね。
普段なら絶対しないようなことを、してしまうこともあるでしょう。
気を付けないといけませんね!
さて、ブックマニアでは、今日ご紹介した
『吸血鬼と死の天使』
以外にも、赤川次郎さん作品の買取に力を入れております。
『吸血鬼はお年ごろ』シリーズ
『三毛猫ホームズ』シリーズ
『三姉妹探偵団』シリーズ
『鼠、江戸を疾る』シリーズ
『セーラー服と機関銃』
また、映像化作品
『毒〈ポイズン〉』
『三毛猫ホームズの推理』などなど、
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