万城目学さんの『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』を読んでみました。
小学一年生になるかのこちゃんは、いろんなことに興味津々。
はじめて聞く言葉、はじめて見るもの、はじめて会う人、毎日が新しいことの連続です。
かのこちゃんの家には老年の柴犬・玄三郎と、その妻でアカトラ猫のマドレーヌ夫人がいます。
夫人は、犬の玄三郎と会話ができる、ちょっと変わった猫。
かのこちゃんは、種族を超えて仲睦まじい2匹が大好きです。
ある日かのこちゃんがいつもより早く学校へ着くと、クラスメイトのすずちゃんがいて・・・
小学生の子どもって、大人からすると当たり前のことでも、ものすごく好奇心をくすぐられていますよね。
成長していくにつれ、そんな小さな感動はほとんどなくなってしまいます。
ちょっとしたことが大事件で、その時はいっぱいいっぱいだったのに、大きくなって思い返したら、なんでそんなに悩んでいたのか忘れてしまっていたり・・・
子どものころ豊かだった感性は、どこへ行っちゃうんでしょうか?
かのこちゃんは、たくさんの出会いと別れを経験します。
出会ったときは別れのことなんて想像できないけれど、別れのときは“やにわに”やってきます。
そして残った思い出は夢のように儚い・・・
ずっと変わらない毎日が続けばいいと思っても、幻想でしかありません。
たとえば節目ごとに転校生が来れば、クラスメイトが転校していくかもしれません。
新入生が入学してきたら、次の春には先輩が卒業します。
突然お葬式に連れていかれて、優しかったおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなったことを知らされたりするかもしれません。
かのこちゃんとマドレーヌ夫人の思い出も、楽しいことがいっぱいあったのに、思い返すととても切なく感じます。
でも別れを経験したことで、ひとつ大人になるのかもしれませんね。
お別れしたときはどうしようもなく寂しいけれど、しばらくすると最初からいなかったかのように新しい生活を送っているものです。
思い出を全部抱えたまま、生活していくことはできません。
刹那的な生き方も、それはそれで素敵ですが、過去の自分や関わってきた人々を見つめなおすのも必要なのかと思います。
お別れした人とはなかなか会えなくなってしまいますが、一緒に過ごした日々は決して幻なんかじゃありませんから。
もう二度と会えないとしても、ときどき思い出して懐かしみたいですね。
さて、ブックマニアでは、今日ご紹介した
『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』
以外にも、
『鹿男あをによし』
『プリンセス・トヨトミ』
『とっぴんぱらりの風太郎』
『鴨川ホルモー』
などなど万城目学さんの作品買取に力を入れております。
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2014/7/08 カテゴリ: 査定情報