本多孝好さんの『チェーン・ポイズン』を読みました。
週刊誌記者の“俺”は、かつて取材したふたりの男が自殺したことに、ただならぬものを感じていました。
突発性難聴のため、バイオリンを弾けなくなった若き天才・如月俊
凶悪犯に妻と娘を殺され、裁きを受けた加害者の最期を見届けた男・持田和夫
生前の関連性は一切ない中、“俺”はその死に奇妙な共通点を見つけます。
ふたりはいずれも、時期を同じくして、アルカロイド系の毒物を服毒してなくなっていました。
そしてもうひとり、同時期に服毒自殺を遂げた、30代のしがない元OLがいたとの連絡が入ります。
3人の自殺に隠された謎とは――――?
余生が1年しかないとすると、あなたは何をしますか?
貯金を全部使い切りますか?
仕事を辞めて旅に出ますか?
これまでできなかった、やりたいことを存分に楽しみますか?
1年だけ生きるのと、終生まで生きるのとで、なぜ行動が変わるのでしょうか。
明日死ぬことだって考えられるのに。
おばちゃんの1年には、“窮鼠猫を噛む”に近いものを感じます。
失うものがないから、自分に正直に生きられる。
それまでは、波風を立てないように、大胆な行動を極力制限していました。
そのせいで、気づけばひとりぼっち、人に誇れる能力も身に着けず、社会から求められないと嘆きます。
けれどそれを打破するバイタリティも、当時の彼女にはありませんでした。
おばちゃんは一見、会社に尽くしていたように見えますが、実際にそうだったとは思えません。
むしろおばちゃんは、会社に寄りかかっていたようにさえ思えます。
何でも会社のせいにして、自分のことを棚に上げていました。
ところが1年という期間を与えられるとすぐ、会社に見切りをつけ、自分のために行動するようになります。
人生に絶望し、窮地に追い込まれて、初めてプライドを捨てて打開策を見つけることができました。
社会も同じではないでしょうか。
年金はもらえないかもしれない、税金は上がる、嘆いていても変わりません。
変えたければ、社会をまるごと変えるくらいのアクションを起こさなければ・・・
現状に満足いかないなら、納得のいく結果をつかむ努力をするほかありません。
みじめな思いをして、自分で勝ち取ったものならば、代えがたいはずです。
周りをあてにしすぎず、きちんと自分の力で生きていける人こそ、自立した人だと言えるのではないでしょうか。
社会は、それができない本当の弱者を助けるためにあればいいと思います。
並の努力ではできませんが、せめて明日死んでもいいと思えるくらい、後悔しない人生を送りたいですね。
さて、ブックマニアでは、今日ご紹介した
『チェーン・ポイズン』
以外にも、本多孝好さんの
『MOMENT』
『WILL』
『ストレイヤーズ・クロニクル』
『MISSING』
『MEMORY』
などを買取強化しております。
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2014/7/18 カテゴリ: 査定情報