高野和明さん作品を買取強化しています!
そこで今回は、2001年江戸川乱歩賞に輝いた代表作『13階段』をご紹介いたします。
死刑制度をめぐるミステリ、最後まで手に汗握る展開から目が離せません。
三上純一は2年前、ひとをひとり殺した。
飲食店で食事をとっていたところ、現れた男が三上に難癖をつけはじめ、そのままもみ合いになった。
三上は逃れようとして、男を突き飛ばしてしまい、男は運悪く頭を打ち、そのまま死んでしまったのだ。
27歳になった三上は、2年間の実刑を終えた本日、刑務官たちに見守られて出所した。
刑務所内での生活はつらく、過酷なものだった。
しかし、彼は自宅に戻ってはじめて、自分の犯した過ちの大きさを知る。
実家は6畳のボロ家に移り、弟は高校を中退、父は経営していた工場の機械を売り、母は家計を切り詰めていた。
三上が殺した男の遺族に払う賠償金をねん出するためだ。
それでもまだ、賠償金は2000万以上残っているらしい。
三上は、ひとまず遺族に謝罪に向った。
だが男の父は、三上家から支払われた賠償金で機械を揃え、三上の父とは比べ物にならないほど立派な工場を経営していた。
絶望に浸る三上に、超高額報酬の仕事が舞い込む。
服役中に世話になった刑務官・南郷が、弁護士事務所の手伝いをしてほしいと持ち掛けてきた。
それはとある死刑囚の冤罪を晴らすというものだった・・・
心の闇をのぞいている気分になりました。
ミステリとして、ひと殺しの末路を『13階段』ほど鮮明に書かれた小説を読んだことはありません。
ひとの命の重みを感じます。
三上は、半ば正当防衛のようにしてひとをひとり殺し、6000万の賠償金を課せられました。
南郷は、刑務官として、2人の死刑囚を“殺し”、罪の意識にさいなまれていました。
死刑囚・樹原は、ひと組の老夫婦を殺した罪で死刑判決を受けました。
南郷は、犯罪者を憎む一方、三上が改悛したと信じ、彼と樹原のために戦います。
南郷の行動は、正しかったのでしょうか。
この世から凶悪犯罪がなくなることを祈らずにはいられません。
日本では、2000年以降、2011年を除いた毎年、死刑が執行されています。
犯人を逮捕した警察官、死刑を求刑した検察官、判決を出した裁判官、刑を執行した刑務官、ひいては日本国民・・・だれも無関係とはいえませんね。
刑法とは、何なのでしょう。
ミステリとしてもとても素晴らしく、死刑制度を考えさせる読み物としてもとても興味深い小説でした。
さて、ブックマニアでは、今日ご紹介した
『13階段』
以外にも、高野和明さん作品
『ジェノサイド』
『6時間後に君は死ぬ』
『夢のカルテ』
『幽霊人命救助隊』
『K・Nの悲劇』
などを買取強化しております。
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2014/9/03 カテゴリ: 査定情報